ろとの日常道中膝栗毛

秩序のない現代にドロップキック

スパイダーマン:スパイダーバース感想(ストーリーネタバレ無)

3/20(水)の夜。

なかなか寝付けなかった俺は、最近Twitterに流れてくる可愛い女の子のアニメ映像?が気になっていた。

 

最初に見たのはコレ。

 

 

「 なんだこれ…なんの映像だろ?」と思って少し調べてみた結果、現在公開中の映画「スパイダーマン:スパイダース」の登場人物「ペニー・パーカー」だということがわかった。

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とはいえスパイダーマンはあんまり詳しくない。サム・ライミ版の映画は全部見たけど、それ以外は見てないし、あとはPS4スパイダーマンをクリアしたくらいの知識しかなかった。

それでも今日が急遽仕事休みになったこと、愛用しているTOHOシネマズ値上げを発表したこともあり、思い立ったが吉日の想いですぐさま予約をしたのだった。

 

そして3/21(木)の朝。俺は寝坊をしたのだった。

 

8時50分から朝イチの回を取っていたので急いだ。…が、駅到着の時間と上映開始時間が同じ時間になっちゃって絶望してたけど、映画には予告編を上映する時間があったことを忘れてた。

無事予告中に着席することができてひと安心。

 

ここからはストーリー以外の感想。

 

 

【映像】

スパイダーバースはアニメーション映画ということだけはわかっていた。…けど、本編を見てもどこがどうアニメーションで、どのように作られているのかが全く理解できなかった。

基本的には3Dモデルを動かしているのかな?だけど、キャラクターの表面などにスクリーントーンのようなアニメ的表現のエフェクトがかかっており、いわば「2.5次元」のような感じ。モデルを動かすフレームレートを故意に下げているのも「アニメーション風表現」をするのに一役買っていた。

…これは、映画館で見なくちゃもったいない。なんなら、IMAXとかの大画面で、なんなら、4DXで見たほうがいいと思った。

作り方だけでなく、映像そのもののセンスもひじょーに高かった。エフェクトとか、色彩表現とかが、量産型じゃなくオリジナリティを感じるもので、画面を見ていて飽きることがなかった。

また、この作品は世界観の異なる6人のスパイダーマンが様々な次元から集うというのが作品のテーマになっているが(これは予告編などでも明かされているのでネタバレではない)、それぞれのキャラクターごとに制作方法や表現が異なるのが面白い。

例えば、主人公のマイルズピーターは、ディズニー・アニメのようなやわらかい輪郭やマットな色の塗りなどのアメコミ的表現が目立つのに対し、前述のペニー・パーカーは一人だけいわゆる一昔前の日本の「萌えアニメ」をベースにしていて、ほぼ完全に2Dの表現をされている。そして後述のスパイダーマンノワールは色彩が白と黒しかないため、影の表現や表面のテクスチャで存在感を増していた。そして一番異彩を放つスパイダー・ハムカートゥーンのようなアメリカ的アニメっぽい動きやエフェクトで、本当にごちゃまぜなのだ。

 

 

【音】

まず、物語の随所に挿入されるヒップホップな曲がかなりオシャレ。スパイダーマンの世界観にあっていてカッコいいと感じた。

そしてキャラクターの声だけど、これは吹き替えがオススメされていたので吹き替えを見に行った。普段洋画を見るときは吹き替えを選ぶのに抵抗があるんだけど、この作品に関しては吹き替えのほうがおすすめされるにふさわしい理由があると感じた。

自分が本当に飛んでいるかのようなカメラワークと、キャラクターたちの激しい動き、色彩表現の豊かなエフェクトが常に展開されるので、字幕に目をやる余裕がそんなにないためだ。

また、しょーもない芸能人がクッソ棒読みな演技をするなどの事故もなく、声優さんの演技は全体的にかなり高いレベルに感じたので、普段吹き替えに抵抗ある人にもおすすめ。

EDテーマが日本版は凛として時雨なんだけど、あのバンドボーカルがあんまり好きじゃないから自分には合わなかったかな。

 

 

【キャラクター】

ピーター・B・パーカー


映画『スパイダーマン:スパイダーバース』本編映像<ピーター・パーカー編>

宮野真守(CV.宮野真守

・良くも悪くも宮野真守

・カッコいいだけの完璧なスパイダーマンじゃなく、悩んだりテキトーなところが魅力

・シリアスもギャグシーンも高水準な演技

 

でも王道を征く性格でかっこよかった。

 

■マイルス・モラルス


映画『スパイダーマン:スパイダーバース』本編映像<マイルス・モラレス編>(3/8全国公開)

・本編の主人公

PS4ゲーム版ですでに出てきていたので、「おっ」となった

・覚醒マイルスめちゃカッコイイ

 

スーツが個人的にめっちゃ好み。

スーツ+パーカー+短パンたまんねえぞ~

 

スパイダー・グウェン


映画『スパイダーマン:スパイダーバース』本編映像<スパイダー・グウェン編>(3/8全国公開)

・一応ヒロインなのかな?

・スーツが白を基調としていてイカしている

 

女性版スパイダーマンってことだけど、特にそれ以外の個性もないし、俺はペニー・パーカーちゃんしか見ていなかったのであまり興味わかなかったな…申し訳ないけれど。カッコよかったけどね!

 

スパイダーマンノワール


映画『スパイダーマン:スパイダーバース』本編映像<スパイダーマン・ノワール編>(3/8全国公開)

・白と黒で表現された1993年、禁酒法時代のスパイダーマン

・昔の私立探偵スタイルで、ステゴロで戦う

・声優さんが大塚明夫(字幕版はニコラス・ケイジ

・とにかく声が合っていてカッコイイ

 

いやー、ペニー・パーカーちゃん目当てで見に行ったけど、その次にハマってしまったキャラクターだった。とにかく本当に声がいい。デザインのかっこよさと合いすぎてて、もっと詳しくなりたいと思った。(でも出番は少なめなほう。)

 

■ペニー・パーカー


映画『スパイダーマン:スパイダーバース』本編映像<ペニー・パーカー編>(3/8全国公開)

・かわいい

・ジャパニーズオタク大歓喜

・かわいい

・カッコイイ

・キュート

・かわいい

・この子が私の親友!エヘヘ(死

・毛がモサモサ

・ロボットもかわいい

・かわいい

・コンニチワー!ハジメマシテーヨロシクー

・かわいい

・かわいい

・かわいい

 

ペニー・パーカーちゃんが登場してからは、画面に出現する限りずっと見てました。表情がめちゃ豊かで、ずっと見てられる。そして物語後半で悲しくて泣いちゃうシーンがあるんだけど、お菓子あげたくなった。

 

あっそうだ(唐突)、アクリルキーホルダー買ったから見てくれよな~頼むよ~。

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スパイダー・ハム


SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE Clip - Meet Spider-Ham

放射能に汚染された豚に噛まれたクモ(???)

・ハンマーを武器に戦う

・ギャグ要員

・だけどカッコイイところはカッコイイ

・声優は四畳半神話大系の小津の人

 

声優さんの声がかなりキャラクターに合ってた気がしたかな。ムードメーカーでシリアスなシーンで出てくるとホッとした(笑)こいつだけ日本語版の公式動画がなくてかわいそう。

 

■キング・ピン


映画『スパイダーマン:スパイダーバース』本編映像<キングピン編>(3/8全国公開)

スパイダーマンの宿敵

・なんか小鳥が群れで休めそうなくらいデカイ身体

・そして肉弾戦もクソ強い

・悪役だけどどこか憎めない

 

もう見た目のインパクトがすごい。そして思ったより強い。まさかスパイダーマンがあそこまでなるとは…

そしてあまりに見た目が気に入ったので絵を書きました。よかったら見て

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【総評】

今まで見たアニメーション映画の中で一番面白かったかもしれん。やっぱ男は結局こういうの好きなんだよね。テンション上がらざるを得ないというか。

エンドロールのあとにもおまけ映像があったりして最後まで楽しめた。最高だった。なんならもう一回見たいくらい。BDほしい。

 

この記事読んで「面白そう!」とか「自分も見たから人に勧めたい」って人いたら、拡散して宣伝に使ってやってください。

 

それでは最後に映画館で買ったパンフレットを貼ってお別れしましょう。

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サヨナラー