ろとの日常道中膝栗毛

秩序のない現代にドロップキック

裸オブザワイルド

みなさん、三が日はどのようにお過ごしだろうか。

 

初夢なんかは見る事ができただろうか。

私は幸運なことに初夢を覚えていることができた。

 

 

今年の初夢は、(部分的な記憶しかないが)

男子便所の中にテーブル等があり、

数十人が食事会を開いているところを

汚ったねえ…」と思いつつ通りかかる夢だった。

 

昨日、トイレに関しての記事を

2時間ほどかけて書いていたためだろうか。

どちらにせよ、最悪な気分だった。

 

 

ちなみに、初夢とは

  • 12月31日(大晦日)夜~1月1日(元旦)朝

に見る夢と捉えている方も多いだろうが、

江戸時代には

  • 1月1日(元旦)夜~1月2日の朝
  • 1月2日の夜~1月3日の朝

に見る夢を「初夢」とする風潮があったようだ。

 

晦日の夜は、年越しや初日の出、初詣のために

眠らない風習ができたためにこのようになったと言われている。

2日の夜~3日の朝というのは理由がはっきりしないが、

私のように気分の悪い初夢を見てしまった者への

救済措置のようなものだと考えるようにしたい。

 

 

 

さて、2日連続で汚らしい話をするわけにもいかないので、

今日はゲームの話でもしようかと思う。

 

最近、任天堂が発売している据え置き機

ニンテンドースイッチ」を購入した私だが、

同時に「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」を購入した。

 

これはいわゆる「オープンワールド」というジャンルのゲームで、

オープンワールドとは、マップの切れ目、ロードなどが

  ほぼ存在せず、移動、街の探索、戦闘などが

  すべてシームレスで行われるゲームジャンルのこと

広大な世界を冒険するアクションゲームだが、

とにかく完成度が高く、大ハマリしちゃったのだ。

 

オープンワールドのゲームは初めてではなかった。

今までにも「GTA5」、「ウィッチャー3

そして去年発売された「RDR2」など、

何作か手にとってプレイしてみたものの、

イマイチハマることはなかった。

 

では、「ブレスオブザワイルド」はなぜ面白いと感じたのか。

 

 

 

1つめは、「メインクエストのルートの自由さ」。

本作は、チュートリアル終了後、すぐにラスボスに挑戦することができる。

上記に示したオープンワールドゲームは、どこに行ってもいいとは言えど

メインクエストに関しては、順番に話を追う必要がある。

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図にすると、こんな感じで。

メインクエストは段階を踏まないと進むことはできない。

サブクエストはある程度自由に勧められるも、

期間限定のものなどがある。

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対して、ブレスオブザワイルドこんな感じ

前述の通り、チュートリアルさえ終われば

即ラスボスに直行することができるのだ。

 

もちろん、すぐに挑んでもラスボスに勝利するのは至難の業。

そこで、各地のメインクエストを進めることで、

ラスボス攻略に役立つ特殊能力の獲得や、

ラスボスの力そのものを弱めることができる。

 

そして、各地に点在するサブクエストや

祠(いわゆるダンジョン)を攻略することで、

主人公リンクの体力を強化したり、

強力なアイテムを手に入れることができるのだ。

 

主人公リンクは記憶を失っており、

各地を巡ることで少しずつ記憶を取り戻していくというストーリーはあれど、

アクション部分を楽しみたい!というせっかちな人は、

記憶があいまいなままラスボスに突っ込むことができる。

もちろんストーリーが気になる人は、すべての記憶を取り戻してから

ラスボスに挑むことで、真エンディングを見ることができる。

 

もちろん、初期状態でラスボスを攻略するやりこみプレイも存在する。

これも(極めれば)不可能ではない難易度のため、

RTA(リアルタイムアタック)勢などにも遊び方の幅がある。

 

どんな人のプレイスタイルにも対応し、

どんなルートでもプレイできることが、本作の魅力の一つに思える。

 

 

2つめは、「RPGとしての面白さ」がある。

「は?アクションゲームだろ?」と

言いたくなる気持ちもわかるが、聞いてほしい。

 

リンクは様々な防具を装備することができるが、

プレイ中、私のリンクは常に裸一貫である

雪山を駆け上るときも、火山の火口に近づくときも、

目を覆いたくなる雷雨の中でも、どんな強敵と戦い時でも、

私の操作するリンクは、で冒険をしている。

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(どんな時も裸の勇者イメージ画像)

 

これは、何か特別な恩恵を得られるとか、

装備の入手が難しいからとかではない。

私がそうしたいから裸なのだ。

 

皆さんは、「RPG」という言葉の意味をご存知だろうか。

ロールプレイングゲーム」の略称である。

では、「ロールプレイ」とは一体なんなのか。

TRPG」というゲームジャンルがある。

これは「テーブルトークロールプレイングゲーム」の略称であり、

テーブルに座った現実世界の人間が、

脳内で様々なキャラクターになりきって

架空の世界を冒険するゲームジャンルである。

この、キャラクターになりきることを「ロールプレイ」というのだが、

私はこのゲームにおいて、「でいることに快感を感じるリンク」を

常にロールプレイしているのである。

 

現代のゲームは進化し、

細部まで作り込まれたグラフィックや、

声優によるボイスなどが実装されたことにより

プレイする我々が「想像・妄想」によって

キャラクターに関しての情報を補完することは

ほぼ不可能になってしまった。

 

いわゆる「レトロゲーム」と呼ばれる

ドット絵によって表現されたキャラクターは

全くしゃべらないことも珍しくなく、

自身の妄想する性格や自分自身を投影するプレイヤーも

少なくはなかったのではないだろうか。

 

本作は「記憶を失っている」という設定と

主人公のセリフが存在しないことが噛み合い、

ロールプレイにうってつけの状態と化しているのである。

 

 

そして、一番の面白さは、

プレイヤー側だけではなく、

ゲーム側もそのロールプレイに答えてくれることだ。

 

例として、ある村に男性に耐性がなく、

会話中、常に赤面してしまうキャラクターがいる。

このキャラクターに対し、防具をすべて外し裸の状態で話しかけると、

「そんな破廉恥な格好…」

と、目を覆ってしまう反応をしてくれる。

なんだこれは。面白いじゃないか。

 

他にも、あるサブクエストにて、

「私は弓の名手を見るのが大好きだから、

 村の祭壇にある灯籠に、火矢を射ってをともしてほしい。」

と村の住人に頼まれる。

 

本来は弓で矢を引き絞り、

矢じりに別の灯籠を使い火をつけ、火矢を射るのが正攻法だが、

祭壇の場所は依頼者からは見えない場所にあるため、

杖の先から火球を放つ、魔法の「ファイアロッドを振り回して

火をつけることもできるのだ。

 

そして何食わぬ顔で依頼者のもとへ戻り、

すべての灯籠に炎をともしたことを伝えると、

「本当は弓を使ってほしかったけど…まあいいわ」

と、残念がる反応を見せてくれるのだ。

もちろん、サブクエスト自体は成功となり、報酬を受け取れる。

 

さらには、住人に「私のこと覚えてる?」と聞かれ、

「はい」を選択すると「良かったー」と反応されるが、

もう一度話しかけ、「いいえ」を選択すると、

「さっき覚えてるって言ってたのに…」と小声でつぶやくなど、

すべての会話のパターンを見ようとするゲーマーのいわば定石に対しても

このような遊び心が用意してあるのである。

 

 

これは、ロールプレイをする上での没入感の助けとなり、

さらにはヘビーゲーマーを飽きさせない工夫とも言える。

 

 

このような要素の数々に、「自由度の高さ」を感じた私は、

これを好きなゲームランキングトップ10に入れざるを得なかった。

 

 

 

昨日の記事とは人が変わったかのように

クソ真面目にゲームのレビューをしてしまったが、

そのくらい面白いのである。

まあ、まだ全体の20%くらいしか進んでいないが…。

 

この記事ではほとんど序盤のことしか書いていないので、

もし少しでも興味を持ってくれた人がいれば、

プレイすることを考えてみてはどうだろうか。

 

そして私とフレンドコードを交換し、

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALで遊んではどうだろうか。

 

 

 

 終わり。